STORY

  • STORY1

    Admiration for my father

    クリエイティブな業界で仕事をする私の父は、家でくつろぐ姿はほとんど記憶にないほど多忙でいつも凛とした雰囲気を身に纏い、仕事に出かける父の後ろ姿が印象的でした。
    幼い頃は、一緒に遊んでくれる友達の「お父さん」を羨ましいと思ったこともありましたが、世の中にないものを生み出し、誰かの毎日を素晴らしいものにする。そんな仕事をする父を、とても誇らしくも感じていました。
    「一流は一流を知る」そんな信念を持つ父は、身につけるものや食べるもの、日々の習慣に至るまでこだわりに溢れた人でした。
    そんな父との暮らしの中で、「格好良い大人の男」のイメージが出来上がり、私の「憧れ」になりました。

  • STORY2

    The origin of my breadmaking

    社会人として2年目を迎えた私は仕事に対する熱意を持つこともできず、かといって仕事を辞めてやりたいこともなくこのままただ時を重ねていくだけなのかと、半ば絶望に近い気持ちを抱き、日々を過ごしていました。
    そんな時、父と旅行で訪れたイタリア北部の街、アドリアで出会ったイタリアの伝統的なパン「チャバタ」に感動し、私はパンづくりを志しました。
    香ばしい表面のクラストに対して、大きな気泡を持つクラムはもっちりとしてみずみずしい。素朴な形のそのパンを、塩をひとつまみ加えた新鮮なオリーブオイルに浸していただく。
    その深く優しい味わいに、抱えていた不安や焦燥感がすっと軽くなり、自分も人の心を動かすパンを作りたいと思うようになりました。
    帰国後、人々の生活に親しみの深い「食パン」にこだわり、試行錯誤を繰り返しました。
    そしてようやく、納得のいく食パンができあがりました。

  • STORY3

    Harie no Sato

    比良山系に降った雨や雪が長い年月を経て湧き出る伏流水は、古来より人々の営みを育み、生活の中心となってきました。
    命の源である「水」を、自然からのいただきものとして大切に大切に使う、そんな人の暮らしと湧き水が織りなす美しい文化が根付く針江の郷。

  • STORY4

    Super soft water

    針江の郷の超軟水である“針江の生水”を使用することで、パンの食感をより滑らかで口当たりを良くすることはもちろん、古来から人々の生活に欠かせない存在だった“針江の生水”のように、人々から愛され、人々の暮らしに自然と寄り添う「食パン」を作りたい。そんな想いを食パンづくりに込めています。

地元、滋賀の人々に
喜んでもらえるような存在を目指して。

BREADERが店舗を構える滋賀県は、他府県と比較しパンの消費量が非常に多く、パンに対するこだわりを持つ人も多いことから、「もっと個性的なパンがあったらいいのに」という声もたくさん耳にしていました。
そのような経緯から、地元であるこの地に何か恩返しをしたい、地元の人たちにもっと喜んでいただきたいという気持ちを込めてBREADERを開店するに至りました。

シンプルな食パンの中に、こだわりや想いを存分に詰め込んで。
このパンを食べる誰かの心を動かし、背中を押せるような存在になれたらうれしいです。

店主 藤井 僚哉